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Mid-Century House
まんまミッドセンチュリー!


泊まれる外人住宅が誕生しました
(更新2023年7月)

県民ならみんな知ってると思うのですが、沖縄には(特に本島の中部地域には)外人住宅と呼ばれるコンクリートのフラットハウスが数多く存在します。

戦後、1950年代後半から1960年代にかけて、在日米軍基地のなかだけでなく、民間の土地にも12,000戸ほどの米軍住宅が建てられました。

コンクリート造、システムキッチン、洋風バスタブなど、当時の沖縄県民にとっては先進的で未来的な建物だっただろうと想像します。

▲すでに解体されてしまった普天間地区、基地内の外人住宅群

そんな外人住宅も建築後から半世紀が経ち、その多くが老朽化を理由に解体され消滅しつつあります。でも、今もかわいいんですよねー、外人住宅って♪

浦添市の港川地区のように、お洒落ショップとして外人住宅が再活用されているエリアもありますが、基本的に住宅街にあるので外人住宅が旅行者の目に触れる機会は稀です。ましてや家の中を見ることなんて県民でも少ないです。

そこで朗報!

SPICE MOTELを運営する建築デザインのプロ集団、我らが Arts&Crafts社の沖縄オフィスが、このたびミッドセンチュリー時代の外人住宅を超絶ステキにリノベーションしたのです!

 

▲Before|リノベーション前の鬱蒼とした草木に覆われた状態


▲After|リノベーションで外観と庭が生まれ変わりました♪

施設名称がMid-Century House YOGI(ヨギ)と名付けられたそこは、同社のモデルルームや撮影用ハウススタジオとしてだけでなく、一般の方が貸切りで泊まることができるホテル(住宅宿泊事業法の民泊)として、開放されることになりました👏

▲床面積は宿泊の客室部分だけで89㎡もあります(寝室は2bedroom)


▲After|パーキングから玄関へのアプローチ

場所はSPICE MOTELから車ですぐ。ライカムなど大型ショッピングモールからも近く便利な地ですが、ローカルの人でも足を踏み入れることがない、静かな住宅街の一画に位置します。

ご覧のとおり外観は、芝生で遊ぶ子どもたちや犬が目に浮かんできそうな、アメリカ西海岸の典型的なフラットハウスの出立ち。

当時の雰囲気を残しながらも、内部は現代の人が使いやすい住宅に一新されています。


ヤバいですよね、このインテリア!

ミッドセンチュリー時代の名作家具や照明器具を、オリジナルからレプリカまで国内外から広く集めたとか。そして海外で実際に使われていたヴィンテージのカーテンも再利用されています。

当時へタイムスリップするかのような沖縄旅行がココで実現できます。近くのグルメスーパーRoger’s FOOD MARKETでショッピングしてローカルに暮らすような旅。憧れるー!!

そして民泊の窓口はSPICE MOTEL OKINAWAが担います。
ローカルな旅情報の提供はお任せください!

宿泊予約は、Airbnbの専用ページから。写真いっぱい見れます。
思い出に残る旅のお手伝いができることを楽しみにしています♪

また、撮影ロケでのご利用は {R]studioの こちらのページから内容をご確認ください。

沖縄県民のみなさんも、特別な日の宿泊や記念撮影の場として、
ご利用お待ちしています!
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※取材、撮影での利用をご希望の方はコチラまで 📨


▲本建物はリノベーション・オブ・ザ・イヤー2022にて

 特別賞を受賞しました



▲雑誌「おきなわいちば」のweb版にて

 取材いただきました!記事はコチラ

DOG FRIENDLY HOTEL|犬と泊まれる宿

PexelsのArtem Beliaikinによる写真

SPICE MOTELはわんちゃんと一緒にご宿泊いただけるホテルです
(ネコの同伴はご遠慮頂いております、ごめんなさい。)

お部屋のタイプはT(ツイン)ルーム
ドッグ利用専用の限定1室です
ガレージから直接部屋に入れるので使い勝手抜群
客室はもちろんテラス席もいっしょにご利用いただけます♩

・要事前予約(必須)
・大型犬2匹までOK!
・2,500円/泊の追加料金あり

▼ わんちゃん用に無料で用意しているもの ▼
・フードボウル
・タオル
・ウェットティッシュ
・トイレシート
・お掃除コロコロ
・足洗い場
※その他、えさ、おもちゃ、ケージなど必要なものはお持ちください

愛犬を連れてプチ旅行したい県内にお住まいのご家族やカップル、本土や海外から沖縄を訪れる観光客のみなさんにも。
気になる点は予約前に直接お問合せくださいね。

ご予約はwebサイトもしくはお電話でもどうぞ!
※ご予約後に同意書の提出をお願いしています。

Tel: 098-923-1066
Mail: room@spicemotel.com

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DOG FRIENDLY rooms are available in SPICE MOTEL!
We welcome all those families and couples living in Okinawa
who want to take a short trip with your dogs,
all the travelers who want to bring along your dogs across the seas!
You can stay with your dogs in our hotel. ( Advanced reservation is required)
Also the terrace of our cafe is available for you♩
Please contact us for the details before making a reservation.
※Not allowed to have cats.

Tel: +81-98-923-1066
Mail:room@spicemotel.com

 

どこまでもオープンエア

こんな体験ってなかなかないと思うのです
SPICE MOTELのRooftop Bath 🛀🌛

貸切りの露店風呂は旅館などで見かけますが、
これは風呂に入るというか、一種のアート体験です♥

どこまでも続く空の下で水着になってchill out♪
周囲に建物がないので裸のままでもOK!
開放感でみなさん思わずSNSに投稿してしまうようです

マジックアワーに変わりゆく夕空のもと、
なにも考えずビール片手にボーッと過ごすのが◎

この限定1組のルーフトップひとりじめ体験、
チェックイン後に先着順で受け付けています。

ごめんなさい、事前予約はできません。ただし、
公式webや電話などからSPICEに直接宿泊を予約
いただいた方に限り、
事前の受け付けが可能です。

忘れられない体験をぜひ!

※利用可能時間 15:00-22:00 1組限定
※宿泊料金に追加の料金はいただきません 

※台風前後など状況によりご利用いただけない場合があります
※ウォールアートby ATORON

募金箱を設置しました

スパイスモーテルでは、ウクライナの人々を支援をするため、フロントに募金箱を設置しました。

皆さまから集められた募金は、国際NGO ADRA Japan(アドラ・ジャパン)へ寄付致します。

現在ウクライナで進行している戦争が一刻も早く停戦し、人々の安全と平和が確保されることを強く希望します。

期間:2022年3月14日(月)から2022年4月30日(土)まで
※期間は状況により延長する場合があります

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SPICE MOTEL OKINAWA set the donation box at the reception and will make donations to ADRA Japan.

We strongly hopes that an immediate ceasefire can be reached to the tragic war in Ukraine so that people there can find safety and peace once again. 

Period:14th March 2022 – 30th April 2022
※The period may be extended depending on the situation.

モーテル論(後編)

~SPICE MOTELを沖縄中部の文化発信拠点に!~

text= Arts&Crafts 中谷ノボル

モーテルと聞いて何をイメージしますか? 私たちの会社ではSPICE MOTEL OKINAWAというリノベーションホテルを2015年から運営しています。今回あらためて「モーテル」について書きました。前編では、元の建物との出会いから開業まで、そして施設名称が何故ホテルではなくモーテルになったのかなどを。また後編では、SPICE MOTELが位置する沖縄本島中部という独特のエリアについてと、この先のモーテルの在り方についてを記しました。本土から沖縄を旅する人だけでなく、沖縄県内の人にも一読いただけたらうれしいです。

※前編はこちら

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何を実現したくて始めたモーテルなのか  

タイミングよく沖縄に波及したインバウンドブームの波に乗り、開業後2年は予想以上に経営が順調でした。しかし2018年に政治問題で韓国からのゲストが激減、翌2019年には民泊を含めた沖縄のホテル供給が過剰となり、SPICE MOTELのゲストも徐々に減っていきます。そして2020年、今回の新型コロナウィルスの感染拡大で、沖縄のみならず世界中のホテルに急ブレーキがかかってしまいました。

2年前からモーテルの経営を見直すことをしていましたが、今回は根本的なところから経営方針を考え直す必要がありそうです。そもそも自分たちは何故モーテルを始めたのか。何が目当てだったのか。描いたモーテル像を表現できていたのか。モーテルを臨時休館している今、原点に戻りこれまでのことを思い出し、この先のことを考えました。

一般的にホテルづくりでは、その企画段階で施設のコンセプトを決めます。SPICE MOTELでも当時コンセプトづくりのためのブレインストーミングをしました。その時の記録が、手書きの付箋を模造紙に貼った形で手元に残っています。その中で、「本島中部の文化発信拠点となるホテル」という大きなテーマがあったことをあらためて噛み締めています。

 

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フテンマ ライカム コザ 地域特有のミックスカルチャー  

那覇の国際通りや北部のリゾートなどこれまでの沖縄観光のイメージとは違う文化が、ここ本島の中部にはあります。特に普天間飛行場と嘉手納基地とを結ぶエリアはこれまで観光地として紹介されることも少ない、琉米のカルチャーがミックスされた独特の地域です。多くの県民が基地のない沖縄を切望していますが、その存在ゆえこのエリアに特徴ある文化が生まれ育ったのも事実です。

食事ひとつとっても、マクドナルド日本上陸以前からあるA&W1号店、ローズガーデンやサムズカフェなど米国スタイルのダイナー、そして中米メキシコのタコス専門店や南米料理のブエノチキンなど。ダンスミュージックや日本語ラップやクラブカルチャーなど、沖縄の音楽シーンを牽引してきたのもこのエリアです。それらが地域のファッションへも大きく影響しています。

そんな中部に位置するSPICE MOTELで、「滞在中にしてほしい10のこと」というオリジナルのガイドを作り、宿泊するゲストに手渡しています。特に2度目の沖縄を旅する人には、ぜひローカルの人たちと接することで、この地域のリアルを知ってほしい。きっと有名観光地をスタンプラリーするような沖縄旅行では、決して得られない体験ができると思うのです。

 

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現在進行形のカルチャー発信  

2015年に開業したSPICE MOTELもすでに5年目を迎えています。これまで本島中部のカルチャーを発信してきたつもりでいましたが、いま思い返せば2015年時点のそれを凍結して見せていただけで、その後の変化をフォローできてなかったように思います。現実の街は5年間で変化し、日々どこかであたらしい何かが起こっています。

周辺のショップやレストランも、名店が惜しまれて閉店することもあれば、逆にこれまでなかったコンセプトのお店がオープンすることも。SPICE MOTELで働くスタッフも、アルバイト学生が巣立って海外のホテルに就職した人もいれば、自分の夢を追いかけて離職した人もいて、自分たち自身も変化していたはずなのです。

昨年12月、SPICE MOTELでガレージセールを初めて開催しました。客室のガレージをショップに見立て、地域の飲食や雑貨など10店舗が出店するというモーテルならではのイベントです。1日だけのイベントに約600名もの人が来場してくれました。いま思い返せば、まさにあの日のシーンが、このエリアのリアルだったと思うのです。こういった発信が開業後できてなかったことを反省しました。

※ガレージセール当日の様子はこちら

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行けばエリアの今がわかるモーテル

このガレージセールはスタッフ自らも心から楽しめたので、今後も不定期で開催したいと話していいます。他にもモーテルの空き時間を活用して、地域のリアルを発信してゆきたいと考えています。具体的には、今後出店を考えている沖縄の料理人たちが、カフェスペースでテスト営業するシェアキッチン計画。これが一つ目です。すでに実験的に始まってます。

二つ目が、夜間に開催するMusic Bar計画。プロアマのDJがお薦めの曲をミックスしたり、デビュー前のミュージシャンがミニライブを不定期で開催するなど、この地域で胎動するアーティストの活動スペースを創りたいと考えています。こちらもすでにハコの音響が整い、スタッフ自ら休館中に大音量でDJの練習をしています。

この原稿を書いてる最中に、緊急事態宣言が延長されました。モーテルを再開する時期も決められない状況下での希望は、沖縄県内から泊まりに来てくれる人が年々増えていたことです。「那覇から中部に遊びに来たけど、以前からこのモーテルが気になってたので、(運転)代行で帰らずに泊まることにした」という人や、「彼の誕生日にプチ旅行気分を味わいたくてSPICEに来ました」というカップルなど、当初私たちが想定しなかった利用が増えています。

観光やビジネス利用だけでないモーテルの使い方。これこそが本来のモーテルの姿なんだと思います。また、シェアキッチンやMusic Barなどをすることで、県内の人々がSPICEに集い、日々そこで何かが起こっている。そうした状況を見たいと、日本国内や海外から人々がSPICEへやってくる。そんな循環をぜひ作りたいという夢を描きました。

「あそこに行けば沖縄の今がわかる」。人々にそう言ってもらえるモーテル。そしてモーテルと聞けばSPICEを思い浮かべる。営業再開後にはスタッフみんなで、そこ目指したいと思います! 小さなホテルにできることは限られてますが、みなさん今後のSPICE MOTELにご期待ください。そしてこれからも応援よろしくお願いします。

※前編はこちら

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いつか観たロードムービーの世界へ

 

 

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